チョマサ

おしゃれ泥棒のチョマサのネタバレレビュー・内容・結末

おしゃれ泥棒(1966年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトルはよく聞くわりに、どんな映画か分からない一本。
観に行こうか悩んでIMDBを見たら意外と高得点だったのでチェックしてみた。あんましのれなかった。

お話はそんな面白くないんだけど、オードリー・ヘップバーンの衣装と、車などの小道具、警備員たちのコメディ部分はおもしろかった。黒くて透けるマスクに銀色のアイシャドウや冒頭の白い帽子にサングラス。赤い車も可愛くてよかった。ヒッチコック劇場のノベライズ本のようなものを読んでるシーンは風俗とか分かって面白いし、ウィリアム・ワイラーはヒッチコックのことをどう思ってたのか気になった。海外版のポスターも洒落てるし、コメディドラマを狙ってる。「自分の美術品を自分で盗む」筋書や泥棒の場面も気が抜ける感じで締まらないし。

美術館に侵入して、階段下の道具入れに隠れるシーンは編集がおもしろかった。夜、美術館の絵画を次々映して、狭い部屋に閉じこもっている二人を映すんだけど、額に入った絵のように見えておもしろかった。磁石で鍵を撮るのもコミカルだった。

洒落てるとは思うけど、パワーがあんまりない映画に思えた。軽いってことなのかもしれない。出てくる人はみんな魅力的だけど、若い人が全然いないせいかもしれない。メインのふたりすら37、34くらいだし、ほかはおじさんとおばさんしか出てないもんな。

シャルル・ボワイエが出てるのに驚いたのと、イーライ・ウォラックがスーツを着てるのを初めて見た。ジョー・ペシとそっくり。
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