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おしゃれ泥棒のneroのレビュー・感想・評価

おしゃれ泥棒(1966年製作の映画)
4.0
午前10時の映画祭オードリー・ヘップバーンSP 「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「昼下がりの情事」ときて、最後は「おしゃれ泥棒」。堪能させていただきました。
美術館から贋作のヴィーナス像を盗み出さなくてはならなくなったニコルは泥棒サイモンに手伝いを依頼する。美術館に潜入した2人は首尾よく盗み出せるか? ウィリアム・ワイラー監督の手腕炸裂、ロマンティックコメディの名品だ。邦題が素晴らしいね。

相手役のピーター・オトゥールがまた最高、ブラックタイにクリームイエローのジャガーが実に似合う。当時オードリーは37才。可愛い大人の女の魅力全開で、それを際立たせる衣装はもちろん全てジバンシー(掃除婦ルック除く-この時のオトゥールのセリフ「これでジバンシーも少し休める」がいい)。目力溢れ(過ぎ)るオードリーにサングラスやベールを着用させてメリハリ付けてるあたりの計算に感心した。

この映画は実はヨーロッパ車の魅力爆発の映画でもある。
パリを走るジャガーEタイプの美しさが際立つが、シトロエンDSパトカーやルノーのパトカーにバン、街中を走る車もそれぞれ魅力的だ。中でもオードリーの駆る赤いアウトビアンキ(1965 Autobianchi Eden Roc)が最高にキュート! 
昔見た時はジャガーに憧れたが、今なら断然こっちだ。調べると国内の中古市場にはさすがにカブリオレはなし。海外でもさすがに高い。赤のカブリオレでなんと300万円オーバー!! よし、宝くじ買いに行こう。
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