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おしゃれ泥棒のピッコロのレビュー・感想・評価

おしゃれ泥棒(1966年製作の映画)
3.8
おしゃれに、なりたいわ。

映画の彫刻、いやビーナス。
オードリー・ヘプバーン。
ヘップバーンじゃなくて、ヘプバーンなのね。
あぁ、なんという美しさよ。

オードリーの映画は「ローマの休日」しか観たことがない。
恋愛映画ばかりだと思って、敬遠してたけど、本作のようなコメディ映画にも出てるんですね。
コミカルな役も、美しい。彼女が出てるだけで映画が絵になる。
美術館が舞台の映画だけど、絵画や彫刻よりも美しいのでオードリーを展示した方が最高の美ではないのかと錯覚してしまう。

美しい彫刻ビーナスと間違えるぐらい綺麗だ。っていうジョークが出てくるけどジョークに聞こえないのが恐ろしい。
さらに、相手役は「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥールときたもんだ。この映画には、美しいものしか出ちゃいけないの。
まさに、おしゃれ、おしゃれ、おしゃれのバーゲンセールである。

自分は、おしゃれとは程遠いけど、この映画を観てる間はおしゃれな気分になることができた。


贋作画家の父を持つ娘。
そんな贋作作品のビーナスが美術館に展示されることに、化学の力で鑑定することになるため父の贋作がばれると思った娘は、自宅に侵入してきた謎の男を泥棒と勘違いして彼にビーナスの盗みを頼むことに。

ようするに、勘違いコメディ。
クスクス笑えて楽しいし、とっても見やすい作品。

どんな無謀な事でも美人の頼みなら断れない。
それが男ってもんよ!

NHK BSプレミアム プレミアムシネマ
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