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こうのとり、たちずさんでのromioのレビュー・感想・評価

こうのとり、たちずさんで(1991年製作の映画)
4.4
週にこれ1本。
社会派?
映像美

ほんと面白い。
まったくこちらの期待を裏切らないアンゲロプロスの作品達。ありがたいかぎり。
どの作品もメッセージ性は強いが、てか映像から伝わるものが大きい、今作は国境というものをテーマにがっつり描いた作品。
個人的には、もっと詩的な作品の方が好きだけど、これも十二分に楽しめる!

人と人を隔てる国境線。
ただ一概にもそれを悪ということはできない。
その人を形作るものに、国境、国籍、文化、人種、言葉、宗教。
さまざまなものがその人を作り、その拠り所ともなる。
今作では、国境の街、通称、待合室とよばれる場所が舞台となる。
そこに住む人は身分証など誰も持たず、ただただ、どこへ行くこともできずそこに暮らす。
そんなこの世界のつまらなさと面白さを、すべて映像で見せてくれる。
寒々しい曇天の空からたまらなくよい!
ずっと話を聞いていたい。
また、他の人のレビューを読むのも実に面白い。

余談だが、自分は国境大好きで、こんなところで何日か生活するのが好きです。
数年前、タイミャンマー間は、普通に川を渡って入ることができた。カンボジアでそれをやったら危うく撃たれるところだった。