しましま

ラヴソングのしましまのレビュー・感想・評価

ラヴソング(1996年製作の映画)
3.8
原題:甜蜜蜜
英題:Comrades, Almost A Love Story

ストーリーよりもこの映画の醸し出す雰囲気や香港の町並みがすごい好き。
大陸からいわゆる「トーキョードリーム」ならぬ「ホンコンドリーム」を抱いてやってきた二人の男女の話。
全編に流れるテレサ・テンの楽曲(絶妙に世代じゃないけど)も素敵だし、本来はスタイリッシュなインターナショナルアクターのレオン・ライとマギー・チャンが本当に野暮ったく見えるからすごい(笑)。
マギー・チャンのマックの店員のコスプレが見れるのもこの映画くらいであろう。
ところがその二人を抑えてのエリック・ツァンの演技が別格に素晴らしかった。
しかしまぁ男はズルいよねぇ(遠い目)


人生はこの映画の原題のように甘い蜜のような事ばかりではないけど、苦しさや悲しみがあるから甘さも分かる。
そして時を経て運命が交錯していくからこそラストの地下鉄のシーンで「はっ」ってなる。