ロマン・ポランスキー監督ナスターシャ・キンスキー主演1979年フランス・イギリス作品。原作はトーマス・ハーディの「ダーバヴィル家のテス」。
これは如何にも名作っぽいムードだけど、主演のナスターシャ・キンスキーはじめキャストが皆淡々とした演技で、演出もあまりにも淡々とゆっくり展開していくので特別響いて来ない。心情を特別揺さぶられたりはしない。普通だなと思う人も多いんじゃないだろうか。ただ美術や衣装や撮影は素晴らしくて、全編絵画のような美しい映像を楽しむ事が出来る。古典的で清楚で毒の少ない綺麗な映像ばかりをひたすら気持ち良く映していく。ナスターシャ・キンスキーの凄く美しく様々なコスチュームを堪能する事が出来る。
ロマン・ポランスキー作品は多分6作目くらいだろうか。殆ど共通点が見つからない掴みどころのない監督のイメージかなと・・・・。戦場のピアニストがベストで、赤い航路が監督の趣味のような気もするけど、どうなんだろうか・・・・。
