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火垂るの墓のShoのレビュー・感想・評価

火垂るの墓(1988年製作の映画)
4.0
終戦の日。
まだレビューを挙げていなかったこちらを再鑑賞。

スタジオジブリ作品、高畑勲監督。

終戦間近の神戸。
空襲で家が焼失。母親が他界。
14歳の清太と4歳の節子の物語。

倒叙形式で始まって、結末がわかっているから開始早々観ていて既にツラい。

というより、
悲しい場面はもちろん、楽しそうな2人の場面もツラい。
時折涙を流しながら、常に半泣き状態でした。

途中の清太の行為を誰が責められるのか。
同じ立場ならきっと自分もやってる。

生きることに一生懸命な2人。
周りのほとんどの大人があまりにも酷すぎやしないかと思う意見も分かります。
ただ、大人たちも余裕がなかったのでしょう。
大人たちと同じ立場だったら自分も優しさに欠けたことをやっていないとも言えないです。

観る年齢によって、見方が変わりますね。
とにかく。


全て戦争のせい。


たった77年前にこんなことが起こっていた日本。
今も同じようなことが起こっている世界。

犠牲になるのはいつの時代も一般市民。
何がお国のためなのか理解できない。
人があっての国ではないのか。

戦争のない平和な世の中を知らずに命を落とした子供たちがどのぐらいいたのだろう。
それを考えると、現状に不満を漏らさず日々の平穏へ感謝を忘れてはならないと改めて感じます。
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