どいすけ

火垂るの墓のどいすけのレビュー・感想・評価

火垂るの墓(1988年製作の映画)
3.5
小さい頃に観た時とまったく印象が違った。

昔は親戚のおばさんが、ただただ性格悪い人に見えて嫌いだったけど、今はどうだろう。性根や物言いは腐ってるかもしれないけど、未来の日本のために戦い、働き、学んでいる人々が大勢いる中では確かに「働かざる者食うべからず」なわけで。

では働きも学びもせず、親戚の家を飛び出して、盗みまでして、妹も死なせた清太が悪かったのかというと、やっぱりそうではなくて。母を亡くした悲しみに負けず、妹に出来るだけ辛い思いをさせない、笑顔を忘れさせないための努力は怠ってなかった。せめて、せめて父親が勝利して帰ってくるまでは…

絵も音楽もトラウマ。「お兄ちゃん」も泣き声もトラウマ。ほんとに、ほんとに観たくない。でも後世に残すべき映画。
最後の都会を眺めるシーンがすべて。
どいすけ

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