喜連川風連

雄呂血の喜連川風連のレビュー・感想・評価

雄呂血(1925年製作の映画)
3.8
これまであった旧劇(時代劇)を変えた革新的一作。

固定カメラ、長回しの多用など撮影技法は黎明期そのものだが、現代でも通用するテーマ。
善人に見える者が実は悪党で悪人にされる者が実は善人。

大戦後の不況で格差が広がっていた大衆の心を捉え、阪東妻三郎の名を一気に知らしめた名映画。

無声映画だからと舐めてかかったら怪我をする。無声映画特有の超絶早回しからのチャンバラ。迫り来るようなオーケストラと活弁士の説明!

今の映画にない新鮮な面白さ。
喜連川風連

喜連川風連