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斬るのDのレビュー・感想・評価

斬る(1968年製作の映画)
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こんなにも侍社会を皮肉っ
た映画があるだろうか、、、
いやそれ自体は結構ある。

何せおそらくこの映画が下
敷きにしているのは黒澤明
映画の諸作品。

用心棒よりさらに荒廃した
絵面、音はよりロック調、
矢継ぎ早な編集、椿三十郎
をミックスした脚本、浪人
のバディ変形もので、隠し
砦の三悪人までも取り入れ
た豪華なエンタメ仕様で、
贅沢な逸品!

本作鑑賞後、これは実は用
心棒の前日譚なのでは?と
読み取れるほど、仲代達矢
のアウトローのハマり役が
作例しており、本作の後で
用心棒の卯之助を観ても、
何ら違和感がない。

脱サラならぬ、脱侍映画の
傑作だ!
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