こんなにも侍社会を皮肉っ
た映画があるだろうか、、、
いやそれ自体は結構ある。
何せおそらくこの映画が下
敷きにしているのは黒澤明
映画の諸作品。
用心棒よりさらに荒廃した
絵面、音はよりロック調、
矢継ぎ早な編集、椿三十郎
をミックスした脚本、浪人
のバディ変形もので、隠し
砦の三悪人までも取り入れ
た豪華なエンタメ仕様で、
贅沢な逸品!
本作鑑賞後、これは実は用
心棒の前日譚なのでは?と
読み取れるほど、仲代達矢
のアウトローのハマり役が
作例しており、本作の後で
用心棒の卯之助を観ても、
何ら違和感がない。
脱サラならぬ、脱侍映画の
傑作だ!