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斬るのnsdのレビュー・感想・評価

斬る(1968年製作の映画)
4.0
初見は日本映画専門チャンネルで。期待せずに見ていたら、どんどん引き込まれていった。岡本喜八版の椿三十郎、用心棒といったところか。中村敦夫はじめとする砦の7人、浪人を率いる岸田森、とぼけた家老東野英次郎、切れ者の神山繁…と登場人物みなキャラが立っていて飽きない。一瞬登場する天本英世の苦悩も忘れがたい。そしてそして。山本薩夫の映画では冷酷な役が多い高橋悦史がはじけていて、七人の侍の菊千代のよう。仲代達矢のボーッとしているようで凄腕の浪人役も決まっている。見所盛りだくさんなのに、よく2時間以内におさめたものだ。さすが喜八さん。あなたの映画はやめられない。好青年そうな久保明が女に狂うのも意外性があって良い。
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