まず最初に、私は福田雄一作品が理屈抜きに好きなので、スコアはかなり甘くなっていますので、ご注意を
クリスマスイブの夜、大洗の海の家に訳あって集まった男たちが繰り広げるコメディーで、ゲラゲラ笑えるというよりは、くすくす笑いがこみ上げるタイプ
福田雄一作品らしいユルさ、グダグダ加減はいつも通りながら、ドタバタな感じは控えめで、会話中心の作りです
いったい、この作品をどう形容したら良いのか悩ましいのですが、密室劇であり、ある種の群像劇であり、妄想青春恋愛喜劇でもあります
それが功を奏してか、これまでの福田雄一作品について、いつも若干の不満であった、映画としての完成度やまとまりが、この作品ではグッと増しているように感じました
ちょっとだけ心温まるような結末も好みです