抹茶マラカス

コーチ・カーターの抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

コーチ・カーター(2005年製作の映画)
4.0
めっっっっちゃKing Richard(邦題ドリームプラン)でした。いや、モロやん!っていう。
荒れまくってる高校のバスケのコーチに就任したサミュエル・L・ジャクソンが悪態どころか、Nワードの使用を拒否して人間として高校生たちを成長させていく。卒業が半分、大学進学なんて6%、学校を出れば1/3が逮捕される。人種差別(という要素としては弱めであり、ごくせんみたいな空気ではあったが)によって均等が保たれていない世界で人生の勝者になる方法。ドリームプランよりも、選択の主体性と必然性の描写がしっかりしてるし、対象の年齢が高いので洗脳っぽさも無かった。洗脳だけど。自分の息子の洗脳には完全に成功してるように見えたから、私は親子関係でこれされるとやっぱ嫌なんだろうな。
あと、ステファン・カリーの登場によって変容した現代バスケットボールにおいて、お前はスリーポイントを狙っていけ!みたいな指示も古いのかなぁ、とか思ったり。そこまでバスケに詳しく無いので雑な理解ですが。彼はモチベーター兼教育者であって、戦術家として秀でてるように見えなかったので。無論そこは主題じゃ無いのは承知の上です。