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コーチ・カーターの3104Arataのレビュー・感想・評価

コーチ・カーター(2005年製作の映画)
3.5
【自分も頑張りたい!と思わせてくれる作品】
・ドラマ[ROOKIES]を2時間に凝縮したような作品です。どこの国でも「何かにひたむきに頑張る人たちを応援したい」という気持ちは共通しているのですね。ただ、この作品には、根底に社会的テーマが詰め込まれています。主人公たちが過ごす高校では、ほぼ大学へは進学できず、犯罪を起こしたり、殺されてしまったりするような実態があり、コーチカーター(サミュエル・L・ジャクソン)は単にバスケチームを強くするのではなく、それを基軸に「しっかりした人生を子供たちに歩ませたい」という大義があったのです。故に、「バスケがしたいなら学業も平均点以上をとれ。そうしないとバスケはさせない」という誓約書を書かせたりするのです。ただ、周囲の大人たちは馬鹿げてると批判する。彼らにはバスケしかないのだから、学業なんかどうでもいい、と。それでも、それらの批判に挫けることなく自身の大義を貫き通すことで「生徒たち」も次第に変わってくる。山場で、生徒たちが彼ら自身でとった行動は感動モノです。人が死んだり、とてつもない大惨事に巻き込まれたわけではないのに、感動的に映る物語と演習はとても良いです。また、今回はバスケというスポーツを通して表現されていますが、バスケだけでなく「基本が大切」ということも改めて教えてれます。何かに頑張りたい!という気持ちになりたいときに是非鑑賞されるべき作品だと思います。
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