黒味噌

BROTHERの黒味噌のレビュー・感想・評価

BROTHER(2000年製作の映画)
5.0
激クサクレイジー・ジャパニーズ・ヤクザ映画。ラストとかマジでアホみたいにクサ過ぎて最高。あと、他の人のレビューにもあるけど、ほぼソナチネをクサくしただけで笑う。でも、頭の悪い映画が好きなので僕はソナチネより好きかも。

もう、北野映画がどストライク過ぎて、自分がフラットに評価できてるか怪しいと感じる時もあるけど、やっぱどう考えても最高なんだよな。

大学時代に見たけど、記憶が消し飛んでいたので見直したら、北野映画の中でもめちゃ好きな作品だった。

とにかく子分役でお馴染みの寺島進がどの作品よりも可愛い。デニーとたけしの友情が最高。ギャンブルしてる時の彼らの無邪気さよ。

最初たけしの登場で弟の友達たちが「やべえやつ来ちまったよ、マジどうすんだよ、、、」って顔するのもほんと可愛くて好き。

「ファッキンジャップくらい分かるよバカヤロー」はキッズリターンの最後のセリフに並ぶ名台詞だと思う。


たけしがヤクザ演じる時はいつも子分達を愛してるし、ヤクザという文化を愛してるし、愛する人の死に触れ過ぎて虚しくなってしまって、自分も壊れようとしてしまいがちなんだけど、そこにどうしようもなく惹かれる。たけしの良さは、愛なんだよな。バイオレンスなんだけど、人への愛は深いんだよね。愛故に虚しさに苦しんで最後には虚しいまま死んじゃうって、お前サウザーかよ、、、最高、、、

空っぽになって壊れる寸前の人、魅力的すぎだろ、、、何なんだマジで、、、俺はメンヘラが好きなのか、、、
黒味噌

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