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スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師のmiiのレビュー・感想・評価

3.3
限りなくモノトーンの混沌としたダークな世界観が美しい
ティム・バートンの描く狂喜のホラー。
そして ミュージカル初挑戦のジョニー・デップが観れる。

過去に引き裂かれた愛の復讐のために
理髪師トッド(ジョニー・デップ)がナイフ片手に連続殺人鬼と化す。

彼に恋心を持つミセス·ラヴェット(ヘレナ・ボナム=カーター)の店のミートパイ店は その味で賑わうけれども
恐ろしい〜!
人肉入りパイを考えて
味わいを人の容姿であれこれ歌っているのはゾッとしたわ。

次々と殺していく度に わたしは目を覆いました。
この低スコアは あのナイフで掻っ切る部分がどうしても生理的に苦手なので。
そこだけなんだけど ごめんなさい。

一部分だけカラフルになった空想の場面があり
途端に華やかになった。
ジョニー・デップのボーダーのマリンルックがめちゃくちゃ可愛かった!
ティム・バートンの美意識の高さが ここでも伺える。

しかし ダークサイドに墜ちると 結末はやはり。
妻だと分からないトッドは···
彼と関係を持った者たちまでもが堕ちてしまうバッドエンド。

色彩や美術がレ・ミゼラブル的で
素晴らしく芸術的な世界観なのだけれども
こちらは殺し方の酷さもあり スコアが伸び悩みなのかな?
ラストの血が滴る量もおどろおどろしいし。

これ観たら ミートパイをためらう。
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