みきちゃ

ファッションが教えてくれることのみきちゃのレビュー・感想・評価

4.0
続・ニューヨーク行きたみ!

アメリカ版「VOGUE」の2007年9月号、制作の裏側ドキュメンタリー。面白い。こういうのみるたびドラマ「アグリー・ベティー」まんまで、やはりあれはいろんな角度から考えても大変に素晴らしいドラマだったと懐かしく恋しくなる。ファッション業界独特のちょっと鼻につく気取ったような言葉選びを聞いてるのがとても好き。ダメ出しが、ハッキリはしてるんだけど、いわゆるアメリカの一般人のハッキリした言い回しとは違うやつ。厳しいなかにも品があるから、凛として響くやつ。

アンドレ氏がいかにもファッション業界のメンズなイメージ通りで嬉しい。ヴィトンが似合う。

ほんとアナ・ウィンター様よ。さっと判断、さっと決断。結果的に、会社の回しかたとして効率が良い。だからこそ周囲の気の使いようがえぐい。彼らの立ち回りを見ながら、アメリカ人でもこんな風にできんじゃんねえと可笑しくなる。妥協しない人の下で働くのは試されるし疲れるけれど、それでもファッションが好きで、ファッション業界の最高峰のブランド的ファッション誌「VOGUE」という特別なものに関わり、あのアナ・ウィンターと日々同じ職場で働いているんですということに価値を見いだすことのできる、タフな人達がここに残っていく。

ドキュメンタリーを面白くしていたグレイス氏曰く。"You have to find a way to beat your path through to make yourself felt and feel necessary, and find a way that works for you"。どこへ行ってもこれは真実。自分が自分で自分にとって居心地よい立ち位置と場所を作る。これは人生の基本と心得てる。
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