けむり

SPL/狼よ静かに死ねのけむりのレビュー・感想・評価

SPL/狼よ静かに死ね(2005年製作の映画)
2.7
カーアクションとかパルクールとか剣や棒術とか色んなドニキを見せてもらったんだけど、それ以上にこの映画をおススメしたいのはただひとつ気迫、コレに尽きる。

魅せるアクションも勿論好きだけど、この映画はまさに殺し合い。見世物じゃない。見世物なんだけど。特にウー・ジンとの一騎打ち。本当はクライマックスであるサモハン師匠とのファイトを推すべきなんだろうけど、そちらはもう円熟した落ち着きすら感じるからハラハラしない。
問題はウー・ジンよ。見るからにヤバい。で、警棒出した途端ドニキの目が変わるんだ。ドニキ演じるマーは過去に殺人犯を拳で半殺しにしたことがあるんだけど、すっと納得するわけ。人殺しの目だなって。
ストーリー自体全編『業』をテーマにしてて、犯した罪の重さに比例した業が何かしらで返ってくる。マーも多分戦いの中にしか生きられない業があって、例え違法捜査を繰り返す同僚たちに冷静に諫言してみても、ウー・ジンと対峙した瞬間簡単に生身の狼が出て来るような危険な男なわけよ。だから結末にも割と納得。
脚本は確かにガバだけど、丁寧な状況説明じゃ伝わらない気迫がこの映画には存在していると思う。