世間での評価は低いが、
好きか嫌いかで言えば好き。
決してこのセンスは嫌いではない。
ただ紀里谷監督のやりたいことのどれだけ出来ているのか。
色彩や衣装、など含めた美的センスは決して悪くないのだ。
むしろ宇多田ヒカルのMV見てもわかるように素晴らしい。
ただ日本の映画界の予算では、彼のやりたいことが出来ない気はする。
敢えてツクリモノぽいものにしたいのだろうが、リアルとツクリモノの谷間に落ちているような出来。
人間の顔のCGでよく言われるような。
もう少しリアルに寄るか、思い切ってアニメーションにするかの方が、日本では良いのではないか。
あとは演出などが上手くなればなあ。
やっぱりそこが下手なので、ストーリーものでは無い方が良い気もする。
劇伴の使い方もいかにも過ぎて…
派手だから良いって訳やないよ。
ただ初監督作品のキャシャーンよりは進化しているので、作品をもっと撮ればどんどん良くなるはず。
如何せん寡作な人なのが残念。
広末涼子はとんでもなく下手。
これはほんとにダメ。
重要な脇役もゴリでない方が良かった。
子役もちょっと下手なのが…
奥田瑛二は中々良かった。
江口洋介も頑張ってた。
まあ内容は全く無いけど、紀里谷監督の美的センスを堪能出来る作品ではある。
ただ、それならMVの方がええやんと言われると何も言えない(笑)