茶一郎

放射能Xの茶一郎のレビュー・感想・評価

放射能X(1954年製作の映画)
3.7
 『スターシップ・トゥルーパーズ』、『エイリアン2』の原点に出会える今作『放射能X』。
 唯一の生存者はショックにより言葉を失った少女一人という、謎の惨殺事件が発生。冒頭、少女の茫然とした顔で始まるミステリーの展開から、パッケージでお分かりの通り、事件の犯人は何と「どうしてそんなに大きくなっちゃったんですか〜?」な核実験により巨大化したアリさんでした。
  
 その後の昆虫博士の登場という『ゴジラ』的、今となっては王道怪獣の展開ですが、この『放射能X』は『ゴジラ』(1954)同年の作品です。
 アメリカ兵と巨大アリさん巣穴での対決!実物大の巨大化アリを使った撮影は今見ても遜色の無いものでした。
 何よりも、ラストに漂う終末感・黙示録的イメージは、2018年の『ジュラシック・ワールド 炎の王国』にも通じていた、モンスター映画における最高の終幕です。
茶一郎

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