テンポも設定もキャスティングも三拍子揃ってとても良く、予想以上に楽しめるおすすめコメディ。
サスペンスとして観たら物足りなさは感じるものの、細部に渡ってプチ伏線が散りばめられており、それらの回収演出がまたユニークで面白かった。
香川照之の七変化な役どころが非常に素晴らしく、それぞれの対照的な性格を見事に演じていて流石の一言。
堺雅人の独特なリアクションを絡めたコミカルな演技に終始笑わせて頂けてテンションが上がる。
そして、広末涼子演じるクソ真面目な存在が逆にコントラストとなり先の2人のやりとりの引き立て役になっている。
その辺りも含めて、全体的に緻密なメソッドで構成されているところに観る者の没入感を増大させてくれているのかも。
最後はアレで良かったのかは若干疑問が残るものの、サスペンスコメディにラブロマンス要素が注入されたと思えば無し寄りの有りと言った具合か。
何れにしても、
特に心に何か残るようなメッセージは無かったが、とても笑えて楽しい作品だったことは間違いない！！
