これは凄い。
ヘンリー・ジェイムズの小説「ねじの回転」の映画化作品。邦題はこの小説のタイトルから来ている。読みたい読みたいと思っていたが、映画の方を先に観てしまった。
脚本から演技から演出から撮影から、極めて高度なレベルで作られている。
特に撮影は神がかっているし、子役の演技も当時の子役演技のレベルではない。これは子役の技術プラス演出の力なのだろう。
ジャンルはホラー映画という事になるのだろうが、ホラー映画としてのレベルをクリアした上で、製作当時ではあり得ない(いや今だに、か)タブーに踏み込んでいるところが、凄い。
単純に「ヒロインが恐いものを見て、恐い目に会いました」とだけで片付けられない、色々な解釈が可能な作品だと思う。
恐い、とか恐ろしい、とかって色々あるんだなあと、改めて考えさせられた傑作。
こんなにゾッとするキスシーンは初めて見た。
レンタルDVDにて。15.05.29
2016#060