せびたん

回転のせびたんのレビュー・感想・評価

回転(1961年製作の映画)
3.5
おもしろかったです。好きなタイプの作品でした。

「これは超常現象か?それともただの妄想か?」という出来事を、最初から最後までどちらにもとれるように描いてました。
超常サイドからは幽霊譚として観れますし、妄想サイドからは性的抑圧と仕事上のストレスから子供を圧迫する女家庭教師の話として観ることができます。
一度の鑑賞で2通りの話を楽しめるとかサイコーかよ、です。

妄想サイドからの描写にはフロイト的な理由づけがしっかりされてました。人生すべてはリビドーみたいな。

また時代的に劇場鑑賞が前提の作り方ですから、調度品は細かいものまで丁寧に揃えてあったような。モノクロ映画ですから陰影に変化つける意味合いもあったんですかね。
劇場の大画面ですと細部までしっかり認識できますもんね。
自宅でモニターで観てますと細すぎて、おじさんはちょっと目がつらいです。笑

怪異な存在が襲ってくるのも怖いですが、本作の怪異みたくただ立ってる、遠くからこっち見てる、なんか廊下を横切ってく、というのも地味に怖いです。リアルですし。怪異な存在なんだなって強く意識しますので。

怪異な存在が襲ってくるとなると、凶暴な生物や怪物と簡単に置換え可能になっちゃって何か違うなって思います。まあ凶暴な生物が窓の外からこっちをずっと見てるというのも怖いことは怖いですけどね。ベランダにライオンとかいたらめっちゃイヤだし。