ふくしんづけ

回転のふくしんづけのレビュー・感想・評価

回転(1961年製作の映画)
3.7
白黒で純粋な恐怖映画を観たのは初めてかも。キャッキャッウフフなシーンが始まりそうな耽美な画のなかで幽霊が佇んでいる光景は新鮮味があった。
ガラス越しに鮮明に迫ってくる男の顔、廊下の先をやはりはっきりと横切る女。秀逸な恐怖表現は今のホラー映画よりもよほど新しいかもしれない。黒沢清への影響も感じられた。
怪異か妄想か、その文学的な境界線の世界観は、デボラ・カーの演技力によってしっかりと説得力を増している。脱帽。
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