ポンデリング山田

回転のポンデリング山田のレビュー・感想・評価

回転(1961年製作の映画)
4.0
冒頭、仕事で忙しく子供達の世話を出来ない父親が主人公となる女性を家庭教師として雇う事となる。実は元いた家庭教師が不慮の事故で死んでいた事が明らかになり恐る恐る向かった先には…

わざと一貫性を持たせない作りになっていて、「え、何!」と観客の心を揺さぶる謎の多い展開が続きます。じわじわと日常に”何者か”が迫ってくる様は凄く不気味で怖かったです。

モノクロならでわの虚無感や廃墟の様な不気味さで絶対何かが起こると予感させます。池の向こうに佇む女性や窓から覗き込む男。今では在り来りながらも当時は斬新だったと思います。

幽霊は出てきますが、どちらかと言うと「シャイニング」の様な心理的描写が多く、ホラーと言う位置づけは少し違うかも知れません。しかし何者かに蝕まれる恐怖はとても強かったです。

”回転”その意味とは…