怨念大納言

鉄男 TETSUOの怨念大納言のレビュー・感想・評価

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)
4.6
表現への欲求が爆発している作品。

表現には妥協がなく、観客に対して遠慮も配慮もない。

派手で気持ち悪い音楽。
急にアップになったり早回しになったりとにかく落ち着かないカメラ。
シュールで無秩序なストーリー。
蛆、事故、悲鳴、狂った笑い声、ドリル
、セックス、暴力、変身、血の海、罵声、ニューワールド、爆発、炎、赤錆、鉄、鉄、鉄!鉄!鉄!
何もかもがエネルギッシュ。
それから、不二縞京の顔も派手。
飢えた獣のようにギラついた両目。
なぜかデビルマンの女性キャラが連想された。

この映画には安心がない。
全くない。
理不尽と無秩序に支配されていて、次のシーンの予想が全く出来ない。

悪夢の顕在化。
地獄の顕現。
暴力的で、グロテスクで、けれど滑稽。
荒唐無稽なようで、細くて固い鋼鉄の芯が映画を貫いているようにも見える。

何を書いてるの自分でもかわからないし、何を見たのかもよくわからん。
とにかく衝撃の映画体験。