けんざ

鉄男 TETSUOのけんざのレビュー・感想・評価

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)
2.6
今まで観た映画の中でもトップクラスに意味が分からなかった。完全に無秩序というわけではなく、ある程度の整合性は取れているという点で、悪夢を見たような感覚に近い。サブリミナルやストップモーションを多用した映像美には惹かれたものの、「っぽい」の範疇にしか感じられなかった。審美眼不足であることは認める。

主人公が金属化していく過程を追っていることからも「融合」がテーマであることは伺えたのだが、その融合の仕方がはっきり言って頭おかしい。性器がドリルになったことにショックを受けた後、「これセックスしたらどうなっちゃうの〜?!(トム・ブラウン風)」とは普通ならない。でも無秩序の中から不気味なものを生み出すっていう点で、ある意味本作はトム・ブラウンのネタに近いのかもしれない。何を見させられてるんだ…と困惑しつつ、パワフルな「合体!」でどうなるんだろう?と少し期待してしまうところとか。ホントかよ。
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