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鉄男 TETSUOのハシオのレビュー・感想・評価

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)
3.5
本作は1989年に公開された塚本晋也監督作品。
ローマ国際ファンタスティック映画祭では、グランプリを受賞するなど海外でも高く評価されている作品です。

しっかり通して見たことがなかった(というか見る気もしなかった)作品ですがやっと見ることができて、勝手に宿題を終わらせた気分になりました笑

さてそんな本作ですが、見ていて感じたのは、テクノロジーに乗っ取られる人間(=鋼鉄化)みたいなのを描いているのかな〜ということ。
何か例えば心臓のペースメーカーとか、
そういうものに頼らざるをえない人間を皮肉っている的な?

まぁ、鉄人間のビジュアルとか、コマ送りみたいな演出はカッコイイな~と思いつつ、ハッキリ言って映画から溢れる“サブカル臭さ”が鼻についてしまってあまりノレなかったです...。

加えてストーリーなどは無いようなものなので、このサブカル臭にノレないと、67分という短い時間ながら長く感じてしまうかも。

そして、この映画見て思い出すのは、やっぱり諸星大二郎の『生物都市』!
人間と機械がドロドロに溶けあって融合するビジュアルなどは本当にそっくりです。

しかし、『生物都市』の凄い所は画期的なビジュアルだけではなく、お話が面白くてしっかりオチついているところ。
『鉄男』を見て、改めて諸星大二郎の凄さを再確認しましたね笑
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