K助

ロスト・ワールド/ジュラシック・パークのK助のレビュー・感想・評価

1.1
え、これがあの『ジュラシックパーク』の続編?
え、監督はスピルバーグなの?
え、音楽はジョン・ウィリアムズ!?
マジかよ…。

とビックリしてしまうくらい、全ての要素が詰まらない、不快感を抱かせる。そんな映画がこの『ロスト・ワールド/ジュラシックパーク』。アーサー・コナン・ドイルの名作と同じタイトルなのが恥ずかしい内容です。
マイクル・クライトンの小説版『ロストワールド/ジュラシックパーク』が、謎解きとサスペンスを上手くミックスさせた佳作に仕上がっていたのに比べると、雲泥の差です。

何がツラいって、主人公側の登場人物が、どれも酷い。『ジュラシックパーク』で登場したイアン・マルコム博士以外は新キャラなのですが、マルコムと恋仲の女学者、マルコムの娘、同行のカメラマン、全て人間のクズ!(言い切ったー!)

まず、女学者。
典型的な学者バカです。状況を全く理解せず、知識だけを振り回して今回の冒険行に混乱を招く原因となります。危険を危険と認識出来ない人なので、懲りる事がないし、その行為がその状況で適切か、を考えない。
そのくせ、ハリウッド映画のお約束フォーマットで、自分がトラブルを引き起こしているにも関わらず、ピンチの時は被害者ぶって泣き叫ぶ。自分のせいでトラブルが起きたのに、偉そうに上から目線であれこれ指図するし、自分の権利の主張も忘れない。腐れウーマンリブですわ。

娘。
身勝手で親を軽蔑し、口汚くマルコム博士への罵倒を繰り返す。自分の身勝手さが招いた結果なのに、危急の事態には泣き叫び、親にあたりちらす。
ハリウッドのお約束を形にしたような、不快極まりない子供像です。

カメラマン。
実は自然保護団体に所属しており、恐竜に襲われている最中という危機的状況下にあるのに、自衛用の銃から弾を抜き取って使用不能にする。インジェン社が捕まえた恐竜をけしかけてベースキャンプを破壊する。ティラノサウルスの子供を持ち込んで、恐竜たちに襲われる原因を作る。
そして、斯様に多くの人死にを引き起こしたにも関わらず、全く悪びれないし、罰せられない。

こんなキャラクター達が、主人公側の面子として、映画の最初から最後まで出ずっぱり。もう、開始30分で不快感MAXですよ。

でも、登場人物がムカつく映画なんて、多々あります。それでも、冒険部分が面白ければ、救いもあります。
でも、残念でした! 映画としての構成も、プロットも、ストーリーラインもクソです!(また、言い切ったーッ!)

まず、こういったアクション&サスペンス映画では必須のトラブルですが、発生するトラブルの、どれもが安っぽい。
登場人物を危機的状況に陥らせる為に、わざわざ間抜けな行動をキャラクターが取る不快さは、尋常ではなく。

そうやって白けたところに、いかにもな音楽が、露骨に流されます。あまりにも、音楽の使い方が安っぽい。ジョン・ウィリアムズの音楽って、こんなに直裁的だったっけ?(汗)

そして、構成のまずさも、出来の悪さに拍車をかけています。ストーリーに沿ってトラブルが起きるのではなく、トラブルを連ねてストーリーにしているので、どうにも起こる出来事が場当たり的で、クドいんですよね。
良く言えばサービス精神旺盛なのですが、骨格となるストーリー部分が弱いので、いびつに感じられます。

結局は、「バギーを使った大掛かりな恐竜ハンティング」と「サンディエゴの夜の街をバックに吠えるティラノサウルス」というシーンがまずありきで、それを実現する為に無理矢理ストーリーをでっち上げた、そんな映画です。
クソ・オブ・クソ。見るだけ時間の無駄ですヨ。