洋画好きのえび

ロスト・ワールド/ジュラシック・パークの洋画好きのえびのレビュー・感想・評価

3.6
懐かしの名作シリーズ見返し第四弾続き。ジュラシックシリーズの中ではあまり評価が高くない本作。まあ確かに…

ストーリーを簡単にまとめると、「全部ハモンドとサラが悪い」。これだけです。観ていただければわかります。エンタメに振り切ったせいで、ストーリーにそこまで深みがないのです。

1作目と3〜5作目は恐竜の生態をちゃんと描いているけれども、本作はその点の描写があまりなく、ただのパニックムービーになってしまっているのでなんだかなぁという感じ。あと、人間の愚かさの描き方も物足りない。ただ金を稼ぎたいだけのバカが悪役だと、話が薄っぺらく感じてしまう。1作目のように、古代生物の研究により科学を発展させるべきと考える立場の人間と、人間が自然をコントロールできるという思考は愚かだと考える立場の人間との思想的な対立が本作にはないので、あまり訴えかけるものがなかった。ラプトルの扱いが雑だったのもちょっと納得がいかない。T-Rexの方がデカイし画面に映った時の迫力があるのはわかるけどね。
とは言え、主役がジェフ・ゴールドブラムなので個人的には満足。本作以降、5作目までマルコム博士は出てきませんから…

シリーズとしては大好きなので、なんだかんだ言いつつ全作ちゃんと観てしまうんですけどね。