このレビューはネタバレを含みます
エスターの演技に唸らされ、父親の無能さにイライラする映画。
親2人子2人と幸せそうな家庭だが、3人目の死産のトラウマをかかえる母。
そんな中、養子を迎える決断をし、エスターという女の子に惹かれ、受け入れることに。しかし、徐々にエスターは本性を表してくる。
おかしさに気づく母
気のせいにしたい父
エスターを嫌悪する兄
エスターにいいように使われる妹
だんだんと家族が崩壊していく。
父親の前でもおかしな行動とっているのに、全部都合良く解釈して気づけない父親にはイライラする。ダニエルが殺されかけても信じないクソ親。この作品一番のホラー要素は父親の無能さ。手遅れになってやっと気づくけど遅すぎ。無能父が惨殺されるシーンはスカッとポイントかも。
洗面所の鏡を動かすときに金属音を鳴らすなど、何気ないシーンでホラー演出を入れて不気味さを作り出している。
ただ、何かある!→何もないみたいな演出が多い。ああいうのは多用すると効果が薄れる。
最初に家が映ったとき、周囲から閉ざされていて、あっ、、と察する。
エスターの演技はすごい。あの年齢で、大人の女性にも見えるし、だからこそ不気味さが際立つ。メイクを取ったら老け顔ってのは、逆にメイクなのかな。とにかく表情の変化に驚いた。真実が明らかになってからの怒涛の展開に見入ってしまう。
すべて終わってから待っていたかのように到着する無能警察には笑ってしまった。
総じて、エスター怖いんだけど、父親の無能さへのイライラが勝ってしまい、ホラーとしては怖さ半減。ストーリーはとてもよく出来ている。