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エスターのrhapsodynightのレビュー・感想・評価

エスター(2009年製作の映画)
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病院の受付前。夫のジョンは手続きを。妻ケイトは出産間近で看護師によって車椅子で連れて行かれる。早くも「何か起こる」感、たっぷり。

ケイトは廊下で大量出血し、子どもは死産。そのショックでカウンセリングを受けることになり薬を服用。夫は彼女の回復をゆっくりと待っていた。

夫婦には2人の子ども、ダニエルとマックスがいたが、亡くした子どもの代わりに施設から養女を迎えることにしたのだった。生まれたばかりの子ではなく、9歳の女の子をだ。名前はエスター。

大人の心を掴むのが上手なエスターは早速ジョンとの信頼を築いていった。一方ケイトは身の周りに次々と起こる事件に、エスターへ不信感を持つようになっていった。

夫婦の間に亀裂が生じ始めた頃、エスターの行動は益々エスカレートしていく。彼女の立ち振る舞い、言葉遣い、身のこなし…一つひとつが、先の読めない恐怖感へと変わっていく。

徐々に彼女の生い立ちが紐解かれるのと同時にエスターの行動にも歯止めがきかなくなっていった。コケティッシュな格好をしてジョンに迫ったが失敗に終わり、それが引き金となり、エスターの最大の見せ場が始まる。

どうしてこんなにも頭の回転が早いのか?知恵が回るのか?スキがないのか?

見た目9歳の女の子エスター。実は33歳の精神異常者だった。何人もの男を殺し、その家族も手にかけ、家ごと燃やす残虐非道極まりない女…。

彼女を初めから33歳の女性として、もう一度映画を見るのも一興。
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