にゃんこむ

エスターのにゃんこむのレビュー・感想・評価

エスター(2009年製作の映画)
3.8
エスターよりもっと以前に書かれた日本のホラーマンガで、養子を引き取ったけれど実は……な作品をいくつか知っているのですが、何か元ネタがあるんですかね。

○自分の子供を流産し亡くしたケイトは孤児院から2人の子供を引き取って生活していました。3人目を引き取るべく孤児院を訪れ、エスターという9歳の少女に出会います。少し変わったところはありますが、行儀がよく頭の良いエスターはすぐに家族と打ち解けます。しかし、ケイトはエスターの行動に不信感を覚え……。

恥ずかしながら有名作だというのにスルーして生きていました。

最初はエスターは不振な行動をするものの、正直そこまで大した内容では無かったので、里親のケイトの過剰反応っぷりにイライラでした。キッチンで○○したりとか、絶対貴様が悪いだろ……なに責任転嫁してるんだよ……と思ってしまいました。
あと鳩のシーンも、いやあれ絶対長男がそもそも悪いわ……と思ったり、他も色々。

けれど、後半にかけて、エスターの他害性が露見してからというもの、彼女のサイコパスさや、他人のどこを掌握すれば意のままに動かせるのか、なんて計算高い面が出てきてからは、ヒヤヒヤ出来てとっても楽しかったです。
最初は可愛らしい少女だったエスターが、だんだんとパッケージにあるように不気味な少女になっていく過程が面白い。

エスターはただ単に家庭を崩壊させることを楽しんでいるサイコパスというだけでなく、うちに秘めた悲しみだったり嘆きを感じられるシーンが入っているのも良かったと思います。
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