矢吹

海辺のポーリーヌの矢吹のレビュー・感想・評価

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)
4.0
口は災いの元。
つまんねえ男を好きになるな、女の子よ。
自分の正反対の男、ダメとはわかってる。
夢中にさせたい、させる自信がある。
脚本がとてもやさしい。
ちょうどバカンスに最適な恋愛の関係。
青年やポーリーヌよりも、
大人の方が幼稚な恋をしている気がする。
こうやって人は成長してしまう。
純粋な恋が見えなくなる。
男と女の話じゃないね、
大人と少年少女の話だ。

語ることによってこじれた本当も
語らないことによって守られた嘘も存在する。
ラストの光の当たり方も表情も素敵なポーリーヌ。

大人は教えてくれる。
嘘かもしれないことには悲しまないの。
相手に欲望させないといけない。
愛する人に愛されたいのは当然だ。

卑怯な奴らと馬鹿正直な奴らと自惚れた奴ら。
彼らを見て彼女の夏は終わる。良かったね。
コメディとして素晴らしいです。
ポーリーヌが嘘を許せない女でよかった。
みんなああだったのかな。
俺らが無くした感覚か?
エリックロメール万歳か。

もう鮮度がない女とずっと興味がない男
矢吹

矢吹