ノルマンディを舞台にした、〝まるで映画のような〟ひと夏の恋愛小劇ーー。
子供も大人も含めた、登場人物たちそれぞれの恋愛観が、ときに各々の口から語られ、そしてときに大胆な行動をもって描かれる作品。それは眩しいばかりの太陽と、心地よい波が打ち付けるノルマンディの浜辺を舞台にし、夏の訪れとともに始まり、終わって行く。
ひとりの少女、ポーリーヌは従姉妹に連れられて海辺の家に滞在することになるが、そこで従姉妹の恋愛模様を目の当たりにし、自身もまた恋をしていく。
少し足が浮くような、恥ずかしさと歯痒い気持ちもありながら、この映画を観終わった後に残るのは、夏が過ぎたことを惜しむような寂寥感でした。