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海辺のポーリーヌのmiのレビュー・感想・評価

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)
4.8
自分が完全にピエールとシンクロしすぎて、観てて辛かった。
とともに、俯瞰でわからせてくれて、エリックロメールありがとうと言いたい。
口は災いの元。それはピエールにせよ、アンリにせよ同じだが、個人的にはアンリにもっと強烈な罰が降ってほしい気がした。
にしても、女性がヤリチンを好きになるメカニズムがなんとなくわかったし、ポーリーヌがピエールに説教するシーンは身につまされる思いで
「ごめんね、ポーリーヌ」ってなった。
「自分が世界の中心にでもいると思ってるの?」って、自分の人生だからそう思っても仕方なくね?ってムキになりそうになったけど、いやはやそれだけ普遍的な話なんだなと思った。

ことの真相を知った時に一度だけポーリーヌの顔にゆっくりズームするシーンがたまらない。
映像が美しすぎてたまらない。
フランスの陽の光はなんて美しいのか。
ベチャベチャの浜辺はロケ地的にどうなんだとも思ったが、夏の始まりを肌で感じる季節にまた見返そうと思った。
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