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失われた心のlemmonのレビュー・感想・評価

失われた心(1947年製作の映画)
3.8
ひとつの怒りから自身を追い込んでしまった女の行く末。

たったひとつなのにそこから派生して、そのことを考えるたびに他の事へも影響して、怒りが連鎖していく。

この映画の内容みたいなことはあり得ないが、根底の部分はなんだかわかってしまう。自分自身もひとつの怒りから、矛先となるものを更に悪く見てしまうことはある。だからと言って、妄想に浸ることはない。考えを軌道修正して、自責には必ず落とす。


平均台に乗るように、どっちに転ぶか。
誰もが陥る可能性はひめていること、そして、目に見えない精神を病むことも立派な病気の一つであること。そこがメッセージであったように感じた。

全編大味だか、クロフォードをヒロインに迎えているため、これで正解なんだと、ねじ伏せられた気持ちになる映画でした。
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