ひとつの怒りから自身を追い込んでしまった女の行く末。
たったひとつなのにそこから派生して、そのことを考えるたびに他の事へも影響して、怒りが連鎖していく。
この映画の内容みたいなことはあり得ないが、根底の部分はなんだかわかってしまう。自分自身もひとつの怒りから、矛先となるものを更に悪く見てしまうことはある。だからと言って、妄想に浸ることはない。考えを軌道修正して、自責には必ず落とす。
平均台に乗るように、どっちに転ぶか。
誰もが陥る可能性はひめていること、そして、目に見えない精神を病むことも立派な病気の一つであること。そこがメッセージであったように感じた。
全編大味だか、クロフォードをヒロインに迎えているため、これで正解なんだと、ねじ伏せられた気持ちになる映画でした。