NAO141

パニック・ルームのNAO141のレビュー・感想・評価

パニック・ルーム(2002年製作の映画)
3.6
『エイリアン3』『セブン』『ファイトクラブ』などで知られるデヴィッド・フィンチャー監督作品である。
デヴィッド・フィンチャー監督作品は
「えっ!まさかのそんな展開!?」
「後味悪すぎ…」
「おっ!これ面白い!」
など様々なものがあり、個人的にも作品によって好き嫌いがあるが、この『パニックルーム』は衝撃度は低く、デヴィッド・フィンチャー監督作品を初めて観る方にはオススメかも。

本作のタイトルにもなっている〈パニックルーム〉とは、住宅の中に配置された緊急避難用の部屋のこと。個人的に〈セーフルーム〉というネーミングの方がいいな…パニックなんて言われると、避難しているのにかえって焦ってしまいそうで…苦笑
日本の住宅にはほぼ見かけないが、海外ではごく普通なのだろうか。
子どもの時に家にこんな部屋があったら、きっとワクワクするに違いない笑

本作はパニック・ルームを出たら危険だが出なければ何も始まらない、しかしそこには強盗がいる…という緊迫感があり、密室心理サスペンスとして面白い!
パニックルームに入ったものの、母親は閉所恐怖症であり、娘は糖尿病を患っている。パニックルームを出ざるを得ない理由があるからこそ、緊張感が続いてハラハラする作品になっている。

本作、もともとはニコール・キッドマン主演予定だったが、体調不良(というか怪我が原因)で降板。代わりとなったのがジョディ・フォスターである。彼女は『セブン』を観て、いつかデヴィッド・フィンチャー監督作品に出演したいと熱望していたとか。降板したニコール・キッドマンは作中、ジョディ・フォスター演じるメグの元夫の恋人役として、声のカメオ出演をしているのが面白い!
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