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パニック・ルームのRのレビュー・感想・評価

パニック・ルーム(2002年製作の映画)
3.8
フィンチャーファンやのにまだ一度も見てなかった本作を初鑑賞。4階まであるデッカい一軒家が舞台のスリラーで、ついこないだ見たドントブリーズにちょっと似てた。浮気してた旦那と離婚して家を出たメグは、娘のサラと一緒に、引越しの候補として当一軒家を見に来てて、このシーンで大まかに家の造りがわかるようになってる。エレベーターが備えつけてあって、4階の部屋の奥には、異常事態発生時に完全に外部を遮断できるパニックルームという部屋が存在する。で、入居した初日の夜、ふたりが寝静まったあと、3人の強盗が侵入して来る。このシーンの長ーいショットは、いかにもフィンチャーらしいエキサイティングな技巧的ショットで、人物の位置関係と部屋の配置をよりハッキリと明らかにし、やべー! こっからどうなんのー!とテンションが高まる。強盗たちは、その家の前の所有者がパニックルームの中に隠した大金を奪いに来たらしいのだ。で、まだ空き家だと思って入って来た彼らは、2人が寝てるの見つけて、マジかよ、こんなはずじゃねー、やめとこ、いや、やるっきゃねー、何とかなるだろ的な議論の末、強盗決行を決意。で、強盗の存在に気づいた母子は即座にパニックルームに逃げ込んで密閉。このままほっとけば強盗らも出てくだろうと思ってたメグの予想とは裏腹に、あの手この手を使ってパニックルームに入って来ようとする強盗たちとの攻防戦を描いている。フィンチャーが、伝説的傑作ファイトクラブとゾディアックの間に監督した作品としては、何でこの題材?と思わざるを得ない俗っぽい密室スリラーやけど、数々のクールなショットや演出の切れ味は流石。しかも、ジョディフォスターとクリステンスチュワートが親子っていう設定が最高! 今やそらぞれレズとバイってことが分かってるので、やっぱ他の女優たちとはひと味もふた味も違う独特のイケメン感が漂ってる。めちゃくちゃカッコいい! だいぶ前から特別好きな女優ふたりで、オレひょっとしたらレズ好きなのかもしれない!!!と思ってた頃もありました笑 ま、それは置いといて。強盗のひとりを、あの人情泣かせキャラ、フォレストウィテカーが演じてるのもすごく良かった! 後半はとにかくハラハラドキドキ、強盗のひとりがめためた痛い目にあうところでは、テンション上がりすぎて思わずザマーミロ!と叫んでしまった! ほんで、ママがハンマーを使ってあることを始めるんやけど、何でこれ思い付かなかったんだ?って強盗が言ってるのには爆笑。娘のピンチとか、警察がやって来るシーンとか、グリード、黄金、現金に体を張れを彷彿とさせるクライマックスとか、とにかく見どころ目白押し! たいへん面白かった!あ、あとオープニングもヒッチコックっぽくて良かったし、音楽ちょー好みやなーと思ったら大体ハワードショア説がまたもや当てはまり。ただ、個人的には一回見たら十分かなーって感じでした。
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