Takaomi

パニック・ルームのTakaomiのレビュー・感想・評価

パニック・ルーム(2002年製作の映画)
3.6
ジョディ・フォスターが主演の映画はフライトプランが特にお気に入りなんだけど、彼女に娘を守る強い母親を演じさせたら右にでるものはまずいません。

今回も最高に強くカッコいい母親を演じてくれました!
緊急避難用に作られたパニックルームという鉄壁の部屋で、繰り広げられる強盗と娘を守る母親との攻防戦。

これで二時間持つのか心配だったけどそれを上回るハラハラさと面白さ。
なんといっても監視カメラとあのデカいパニックルームが良い。

どれだけ頑丈な部屋であっても必ず弱点があって、お互いに探り合うスピード勝負がなるほどの連続。母と娘にとってこの部屋は、ただの密室監禁に過ぎない。

持病のある爆弾を抱えた娘と電波の一切とどかない圧倒的不利な状況で二人の運命は??


監視カメラをこんなにも意識したのは、この映画がはじめてでした。
あるタイミングで扉をあけて、携帯を取りにいくシーンなんかはハラハラして早く早くしてぇ~!!と娘と一緒に言ってました(笑)

もう一度扉を開けたときはビックリし過ぎて絶句。時々馬鹿をやらかすけどホームアローンみたいなお馬鹿泥棒とはいきません。

娘演じるクリステンスチュワートがまたまた熱演していて、レオンのナタリーポートマンを彷彿させる男の子のような勇敢さと頼りない母親を必要とさせる少女の母性の不安定さがこちらにも伝わってきてよかった。

糖尿病が悪化したときも迫真の演技でした。

そして不倫したけど助けに来た父ちゃんがひたすら可哀相でした(笑)
バチが当たったといえばそうなんだけど、殴られ蹴られ椅子に座らされて結構重要な役にまわされて。

多分ラストはジョディ・フォスターの表情からして父ちゃん死んじゃって、罪を全部擦り付けてあの金を黒人のおっちゃんと山分けしたんじゃないのかな。
娘と次に住む家の話しとかしてるし。

きっと最初からこの家にお金があるのを知ってて計画的な犯行だったじゃないのかと思うとゾッとするけど(笑)

まあいろいろ想像しながらみると、もっと楽しめる系な映画だと思います。
Takaomi

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