ジャッキーケン

おじいさんと草原の小学校のジャッキーケンのレビュー・感想・評価

おじいさんと草原の小学校(2010年製作の映画)
4.1
84歳のおじいちゃんマルゲが小学校に入学し様々な壁に衝突しながらも小さな教室から世界をも動かす人へと成長する感動映画
主に映画ではケニアの草原の中にある小さな小学校が舞台で子供達にとって最高の教育とはケニアに残る部族主義との反発に衝突しながらも生徒としてまたケニアの未来を育てる教師として奮闘するマルゲおじいちゃんを描く

おじいちゃんの背景にはケニアを侵略する英国との闘い、反乱軍「マウマウ族」としてのマルゲをハードに描く
絶え間ない拷問、容赦なく殺される家族
独り身となり84歳まで孤独に生きてきたマルゲが読み書きを覚えるために学校に入学する
だが読み書きだけでなくまるで我が子のように無邪気な子供たちに囲まれるマルゲに涙腺が崩壊。マルゲは知識と家族両方を手に入れる、無邪気な小学生と成人学校のギャップが酷い、僕が通っていた高校も本作に出てくる成人学校みたいな荒れっぷりだったからあの頃を思い出しました。

ナオミハリスが教師役で出ていて今では大作映画に引っ張りだこの彼女だけど大作ではない映画でも良い映画に出ているんだよね。マルゲの唯一の理解者
堅物の男教師も最後にいいところを見せる

グローバル化によって今の世代が忘れつつある英国侵略の過去を忘れない歴史の証言人となるマルゲ
規律だけが教育なのだろうか?
ケニアの未来を問いただす社会派映画でもあった