ちろる

おじいさんと草原の小学校のちろるのレビュー・感想・評価

おじいさんと草原の小学校(2010年製作の映画)
3.9
なぜ84歳のマルゲじいさんが周囲の反対を押し切ってまで小学校に入学志願したのか・・・
俺はまだ死んでない!そう思いっきり叫んだ彼の言葉に秘められた情熱は、適当に生きた者たちにはわからない。
文字も読めないおじいさんが小学校に通って文字を習いたいというハートフルな話なのかと思ったけど、子供達の無邪気な姿とそれに混じって学ぶマルゲの映像と、かつて、民主主義的反乱軍マウマウだった頃の凄惨な過去の映像が交互に流れる。
勉強が子供だけのものだって誰が決めた?
大きくなったらお医者さんになって治してあげたいという少女と同じくらいキラキラした目で将来の夢を語るマルゲじいさんがとてもエネルギッシュなこと!
大人はどうしても過去と決別できなくて1つの問題を別のものとすり替えて、あたかも正論のように語ったりする。
クラスメイトの中で1番できなかったマルゲが、5を書けない少年に
I’m sure you can.と励ますまでになる。
勉強に終わりはない、土に埋まるまで。
子供達がこうして勉強できることが回り回って実は長きに渡る苦しみに耐え抜いたマルゲのような戦士たちのおかげだったのだろう。
もう大人、何も頭に入らないと思い込んでいたけど、これを見たらなんだか力湧いて来た。
限界なんてきっとないんだよね。