ベイビー

ファンタスティック Mr.FOXのベイビーのレビュー・感想・評価

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)
3.8
ウェス・アンダーソン監督。僕はあなたの頭の中を見てみたいです。

週末に「犬ヶ島」を観に行くので、その前にウェス監督が初めてストップモーションアニメのメガホンを取った今作を拝見することにしました。

前々から思っていたのですが、ウェス監督。あなたは本当"変態"ですよね。自分のイマジネーションを余すことなく伝えようとする努力は素晴らしいのですが、あなたのイマジネーションの中には、少々"毒"が多く含まれております。

実写映画でもそのこだわりが見受けられましたが、アニメとなればまさに真骨頂。画角の細部まで行き届く美しさと悪ふざけが、絶妙なバランスとなって僕を楽しませてくれます。

それにしても何なんですか、あの冒頭の言葉。「ボギス、バンス、ビーンは、デブ、チビ、ヤセ、見かけはまるで違うけど、腹の黒さは皆同じ」って言ってますけど、一番悪いのはフォクシーだと僕は思います。それどころか、何やかんや言って「アウト・レイジ」ばりに出てくる登場人物全員悪いじゃないですか。

この作品の悪ふざけで一番酷いのは、フォクシーたちの木の下の家が爆薬で吹っ飛ばされたとき、フォクシーたちは穴を掘って逃げ切りましたが、俯瞰からズームしたときに見える穴の周りのシワシワ、アレ要ります? あれじゃまるで、お尻の…
ウェス監督、あれわざとですよね? 絶対わざとでしょ。

あと、フォクシーたちの作戦会議の時に、妻のフェシリティーが壁に描いた町の地図。あんなの地図じゃなくて壁画じゃないですか。普通、描かないですよね、作戦中に壁画なんて。で、雷もいらないですよね。そもそも雷の絵を描くのが趣味って何なんですか? 本当、悪ふざけが過ぎます。

ウェス監督、悪ふざけは"毒"です。毒は摂り過ぎると中毒になります。ですから、作品に毒を盛るのもほどほどにしていただけますと、僕としては助かります。