凛太朗

ファンタスティック Mr.FOXの凛太朗のレビュー・感想・評価

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)
4.1
ロアルド・ダールの児童文学『父さんギツネバンザイ』を、ウェス・アンダーソン監督で映画化したストップ・アニメーション作品。

元盗賊、現新聞記者のお父さんギツネMr.フォクスが、ひょんなことから野生の本能が目覚めてしまい、人間を怒らせてしまったばかりに尻尾も住処も奪われてしまうのだけれど、野生の本能と意地とプライドにかけて、奪われたモノを取り返すべく、仲間たちと共に人間と戦う的なお話。

ストップ・アニメーションでもウェス・アンダーソンはウェス・アンダーソン。
西部劇っぽかったり、古き良き音楽に合わせて織りなされる笑いありの冒険活劇とでも言いましょうか。
色使い、シンメトリックに映しだすカメラ、俯瞰ショット、上下左右への素早いパン、前後へのカメラ移動、ズームイン、ズームアウト、背景にまで凝りまくっている美術等々、上げればキリがないですけど、見たら「あ、ウェス・アンダーソン監督作品や。」ってわかる特徴ありまくりの作風は流石です。

そして単純に笑えて面白い。
笑えるだけじゃなく、児童文学が原作ということもあり、分かりやすいメッセージ性もあります。

孤高の一匹狼かっこよかったなぁ。スゲークールだ。とか思ってたら、やっぱ拳挙げるんかーい!(拳なのか?)
凛太朗

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