裏ズートピア、アンチズートピア、などなどと言い表せそう。
もしくは、ズートピアをタランティーノが撮ったら、とも言えるかもしれない。
音楽の使い方、西部劇風なところ、よく喋るキャラクターたち、きりりとして強い女性などなど。
前半のギャグを後半で拾っていく芸の細かさなど細かいところにまで手が届く感じで満足度の高い作品。
見直したらもっと細かい演出に気づけそう。
農場からスーパーマーケットへの変遷も、野生動物たちのたくましさを表していてとても良い。
野生動物は決して牧歌的な田舎の象徴ではなく、彼らは現在進行形でサバイバルしているのだろう。
そしてそれは人間も同じで、つまらない日常をいかに楽しく生き残っていくか、問いかけられている気がした。
