イカしてる、ってかイカれてる。
友人に勧められて鑑賞。
自分の映画の趣味から、よくウェス・アンダーソン監督を勧められるんだけど、正直う~んってなることが多い。
もっとベタなご都合主義のハートフル物語でいいんだけど。
お洒落に小粋にひねりまくる監督のスタイルが、個人的にはちょっと合わない。
「可愛い」コメントが多いけど、可愛い…か?
しょっぱな、不気味クリーチャーのシュールな絵面連発でどう反応していいのか分からんかったわ。
観てるうちに話に引き込まれてこの違和感も消えるのかと思ったら、最後までまったく消えんかった。なんぞ、この出来そこないの剥製みたいなカクカク蝋人形は。
あとね、私がウェス・アンダーソン監督作品で苦手なのは、敵対者(というか抑圧的権力の象徴)を痛めつけるやり方なんだよなぁ。
おんなじ理由で「ホーム・アローン」とか「Mr.ビーン」も苦手。そこまでやらんでも…、ってなる。向こうも十分ひどいやり口で仕返ししてくるんだけど、上手くかわしちゃうから一方的に痛めつけてる感じになっちゃう。
最初っから最後までMr.フォックスがただのクズであいつが全ての元凶、って印象しかない。
だからいい話風にまとめられても、キツネの詐欺話に言いくるめられてる感で、全然納得できない。感動しなーい、モヤモヤ。