ロバート・アルトマンの異色西部劇。
一般的な西部劇の定型をことごとく外した作品。
主役の賭博場と売春宿の経営者マッケイブ(ウォーレン・ベイティ)がまったくかっこよくない。お金の計算はできないし、共同経営者のコンスタンス(ジュリー・クリスティ)にさんざん説教される始末。
本筋に直接的関係ないシーンや人物が妙に心に引っかかる。キース・キャラダインのカウボーイは一体何のために出てくるのか?でもあんな強烈なエピソードが用意されている。
雪の中でマッケイブが殺し屋3人と対決するシーンのグダグタ感が逆にリアルで緊張感がみなぎる。
ヴィルモス・ジグモンドの撮影が素晴らしい。