広島カップ

ザ・グリードの広島カップのレビュー・感想・評価

ザ・グリード(1998年製作の映画)
3.8
「さぁ、お次はナンダ!」
主人公がこのセリフを連発することでも分りますが、次から次へと危機が連続する豪華客船内のサバイバル物語。舞台は今では中国が好き勝手にやっていて危険な香りが漂う嵐の南シナ海。
クリーチャーも含めて垢抜けしない画面が続くけれど、コレぞB-CLASS!という楽しさがイッパイの海洋怪物パニック映画。
ミミズナマコイカタコ怪物のみならず二種類の悪党からもサバイバルする事になるという盛り沢山の内容。

目を引く役者が出ていることでも本作は記憶に残ります。
怪物からの脱出劇の傑作でスリル一辺倒だったエイリアンなどと違って本作はコメディリリーフを用意して息抜きを入れている。そのパンツゥーチ(ケビン・J・オコナー)という船のメカニックを担当する男が良い狂言回しとして機能し暗い船内に彩を添えている。

そしてもう一人、ニュージーランド出身のクリフ・カーティス。
マオリ族の血を引く彼は南米系、アラブ系、イスラム系の悪役をソツなくこなせる。一度見たら忘れられない濃い顔立ちの彼は、本作がアクの強い悪党としてのデビューではないでしょうか。
広島カップ

広島カップ