やま

女が階段を上る時のやまのレビュー・感想・評価

女が階段を上る時(1960年製作の映画)
3.8
成瀬監督の映画は本当に繊細でリアル毎度そう感じる。

今は美人だなぁとしか思えない高峰秀子さんですが、僕も50歳とかになったらビールでも飲みながら最高だわぁとか言ってると思う。
こういう職業って面白そうだなぁと感じる。人との繋がりを強めて自分の店を持ち成功する。成功へのプロセスを考える。楽しそうな仕事だけど体がもたないだろうな。

美人で人気のある主人公。彼女をとりまく男性が皆彼女を好きになってる。その好意をいかに利用して成功するか。成功ばかりじゃない人生。いかに失敗や挫折を乗り越えるか。女は強いというメッセージが感じられる。自殺してしまう元同僚だとか、一夜限りの好きになった?男だとか悲しみを乗り越える高峰秀子演じる主人公に夢中になる。

ベッドから落ちるコップだとか印象的なシーンもはさむ。成瀬監督のそういう演出すごい好み。

ラストが素敵だった。そうやって一個一個乗り越えてく。
ストーリーが素敵でした。恋ってめんどくさいもんだ。
やま

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