人種差別をテーマにした群像劇。
様々な人種、民族が暮らすアメリカという国において人々は他の人種に対し、差別的な目を向ける。またそれと同時に家族、愛する者に対しては情愛の目も向ける。
衝突が衝突を生むような負の連鎖の中で、人々は怒りといった負の感情をぶつけ合うが、それぞれが持つ「愛する気持ち、誰かを思いやる気持ち」にも気づいていく。
物凄く差別的な発言をする人も家に帰れば愛する家族が待っているのかもしれない。表面だけを切り取れば最悪な人間でも確かな愛情も持っている。ぶつかり合う事ではじめて見えてくる物もあると感じた。
人物がかなり多く登場する群像劇だが、かなり見やすい内容。様々な人種、民族の人が登場するという作品の設定上、見ながらキャラクターの整理はし易かった。
